尿漏れ・尿失禁に悩まなくなる

2017年2月22日

尿漏れ・尿失禁の種類

尿漏れ・尿失禁は、主に次の種類に分けられます

 

腹圧性尿失禁

急に立ち上がったり駆け出したりしたときや、重いものを持ち上げたとき、咳やくしゃみをしたり笑ったときなど、お腹に力が入ったときに、尿が漏れてしまう症状です。

ひどくなると、普通に歩くだけで尿失禁することもあります。

女性の4割ほどが悩まされていると言われます。

女性の方が男性より尿道が短く、直線的で、骨盤底筋群の力が弱いのでなりやすいのです。

加齢や出産により、骨盤底筋群が緩み、その一部である尿道括約筋も一緒に緩むので現れる症状です。特に、女性の場合、生理の時や閉経後に、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ると、骨盤底筋が緩んできます。

内股で歩く癖がついていたり、高いヒールを履くことが多い人も、骨盤底筋が緩んでくるという報告があります。

また、便秘になりやすい人は、大腸に便やガスが溜まって、膀胱や尿道を圧迫しますし、トイレで腹に力を入れるので、この症状が出やすいのです。

内臓脂肪の多い人も、膀胱や尿道が圧迫されて、腹圧性尿失禁になる傾向があります。

 

切迫性尿失禁

急にトイレに行きたくなり、我慢できずに漏らしてしまう症状です。

脳の血管の障害により排尿がコントロールできなくなったり、男性の場合前立腺肥大が原因になったりしますが、特に原因がはっきりしないで、膀胱が勝手に収縮してしまうことも多いのです。

 

溢流性(いつりゅうせい)尿失禁

前立腺肥大・子宮がんの手術の後遺症・糖尿病・脳血管障害等で、うまく排尿できずに、膀胱に尿が溜まりすぎて、一杯になってあふれ出てくる症状です。

 

機能性尿失禁

排尿の機能は問題が無いけれども、身体に障害があって動きにくいので、トイレに間に合わないとか、認知症によりトイレの場所が分からなくなったり、トイレに行く行動を起こせなくなったりする症状です。

 

混合型尿失禁

上に述べたような症状が複合的に現れた、混合型の尿失禁になることもあります。

 

尿失禁を招く病気

加齢や出産と言った、ある意味でやむを得ない場合以外に、尿失禁の陰に、何らかの病気が潜んでいることがあります。

 

膀胱炎

膀胱に大腸菌等の雑菌が入り込んで繁殖することによって起こるのが膀胱炎です。

トイレの後、きちんと処理をしなかったり、不潔な状態で性行為をしたりすると、雑菌が入り込みます。

特に女性の場合、尿道口と肛門の距離が近いので、大腸菌が膀胱に入りやすいのです。

また、高齢の人が、介護用のオムツやパッドに排泄をすると、大便の大腸菌が、尿道から入り込んで、膀胱炎になることが多いです。

ウォシュレットで排便後の洗浄をすると、肛門の大腸菌が尿道まで飛び散って、膀胱炎になることもあるので、注意が必要です。

また、トイレを我慢しすぎると、尿道で菌が繁殖して、この病気になることもあります。

膀胱炎になると、膀胱にそれ程尿が溜まっていなくても尿意を感じるようになり、頻繁にトイレに行く「頻尿」の状態になります。

また、急に尿意に襲われる切迫性尿失禁になって、尿漏れに悩まされるようになります。

膀胱炎を放置していると、細菌が腎臓に達して、腎盂腎炎(じんうじんえん)になることもあります。

 

自律神経失調症

ストレスによって自律神経が乱れると、自律神経のうち交感神経が優位に働いて、膀胱が過活動となり、切迫性尿失禁となることがあります。

 

心不全

心不全で心臓の働きが弱くなると、昼間起きている間、腎臓の血流も悪くなるので、尿の量も減ります。その分、夜寝ている間、心臓の負担が減り、尿の量が増えて、頻尿になり、起きるのが間に合わないと失禁してしまいます。

 

前立腺がん

大半の男性は、加齢とともに前立腺が肥大して、溢流性尿失禁になりやすいのですが、年のせいだからと放置していると、前立腺がんの可能性もあるので、注意しましょう。

 

膀胱がん

急にトイレに行きたくなり、我慢できずに漏らしてしまう切迫性尿失禁の場合、膀胱がんであることが発見されることもあります。

 

骨盤臓器脱

女性の骨盤の中の、膀胱・子宮・膣・直腸などが、本来の位置から下がってきて、膣から出てくる病気です。以前は、性器脱、子宮脱などと言われていました。

膣のあたりに違和感や圧迫感があり、膀胱が出てきた場合には、尿漏れ・残尿感・頻尿などの症状が見られます。

出産経験のある女性に多く見られます。

 

脊椎の異常

脊柱管狭窄症・怪我等による脊椎の圧迫などにより、脊髄反射中枢の働きが阻害されると、尿失禁等の症状が現れます。

 

糖尿病

糖尿病の合併症の一つである神経障害により尿意を感じにくくなり、膀胱が大きくなって、収縮能力が弱くなり、溢流性尿失禁になることがあります。

 

薬の副作用

鼻づまりの薬・利尿剤・女性ホルモン治療剤・鎮静剤などの副作用として、尿漏れが起きることがあります。

また、アルコールやカフェインにも利尿作用があり、尿失禁のリスクがあります。

 

尿漏れ・尿失禁の改善法

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何らかの病気の場合は、まずその治療をしてください。

 

骨盤底筋体操

膣と肛門の筋肉を鍛える体操です。腹圧性尿失禁を改善します。効果が出るには、早くて半月、通常は2~3ヶ月かかるので気長に着実に行いましょう。

 

トレーニングがなかなか続かないという人には、履くだけで骨盤底筋をサポートしてくれるショーツがいいでしょう。

締めキュット

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ツボを押す

尿漏れに効くとされるツボを押さえてみましょう

 

冷えを防ぐ

体が冷えると、体の表面が血管が収縮し、その分、体の中心の腎臓などの血流が増えるので、尿が多く作られるようになります。

一方、冷えのせいで膀胱や骨盤底筋が収縮して、多くなった尿を溜めきれずに、尿漏れが起きやすくなります。

エクササイズや食事の改善で、冷えを防ぎましょう。

参考記事:「冷え」を防ぎましょう

 

肥満を防ぐ

脂肪が溜まると、膀胱や子宮を圧迫し、腹圧性尿失禁を起こしやすくなります。すると、体を動かすのが怖くなり、運動不足でさらに肥満するという悪循環に陥ることがあります。

適正体重を保つようにしましょう。

 

便秘を防ぐ

便秘になると、溜まったガスや便が、膀胱や尿道を圧迫します。また、トイレでいきむことにより、骨盤底筋に負担をかけてしまいます。

便秘を治すようにしましょう。

参考記事:便秘がスルスルと治る奥の手

 

膀胱訓練

計画的に、尿意を我慢するトレーニングです。膀胱に溜まる尿の量を増やすために行います。

上に述べたような別の病気の可能性がない場合や、ストレスから来る尿漏れの場合に向いています。また、膀胱に溜められる尿の量が少ない人にもお勧めです。

一回の尿の量は、平均して、男性の場合で300~400mℓ,女性の場合で、200~300mℓと言われます。

計量カップ等で、自分の一回の尿の量を量って、平均よりずっと少ない場合に、この訓練による改善が期待できます。

反対に、前立腺肥大・膀胱炎・膀胱の過活動等の病気による尿漏れの場合は向いていません。

訓練の前に医者に相談してください。

 

この訓練は、トイレに行きたくなったときに、肛門や尿道にグッと力を入れて我慢するという、ある意味単純なものです。深呼吸をしたり、何かで気を紛らわしたりしながら、我慢できる時間を5分間、10分間と増やしていきます。

訓練をしていると、尿意が強くなったり弱くなったりする波があることに気づくので、尿意が弱くなったタイミングでトイレに行くようにします。

尿漏れが怖い人は、尿漏れ対策パッド等を使うと安心して訓練できるでしょう。

すぐに効果が出るとは限らないので、2~3ケ月かけて、じっくりと取り組みましょう。

 

サプリメント

尿漏れ対策サプリとしては、ノコギリヤシが定評があります。

女性や、ノコギリヤシではあまり効果が無かった男性に好評なのが、ペポカボチャです。

ノコギリヤシとペポカボチャの両方を含んでいる製品もあるので、万人向けと言えますね。

 

市販薬

尿漏れ対策の市販薬も販売されています。

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尿漏れ・尿失禁の治療

尿失禁の治療は、泌尿器科が行いますが、女性の場合、婦人科でも見てくれます。

尿失禁/排尿障害の診療が可能な病院

泌尿器科では、まず、問診を行って、現在の状態を訊きます。また、排尿日誌を数日間つけてもらい、排尿の様子を見ます。検尿・padテスト・超音波による残尿量測定などを行います。

場合によっては、追加でさまざまな検査をすることもあります。

症状が軽い場合は、骨盤底筋体操の指導等を行いますが、改善しない場合は、抗コリン薬やβ受容体刺激薬等を処方したり、尿道を固定するテープを埋め込む手術をすることもあります。

それでも治らない場合や、上記の手術が適用できない場合、レーザーを照射して、膣や尿道付近の細胞を活性化させる治療を行うクリニックもあります。

だたし、レーザー治療は、保険適用外となりますし、2~3年ごとに再治療の必要があります。

 

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