男性の更年期障害の乗り越え方

2017年4月22日

男性更年期障害とは

女性の更年期障害には、閉経という目印があり、昔から研究されてきましたが、近年、男性にも更年期障害があると認められるようになってきました。

欧米では、LOH(後発性性腺機能低下症)症候群ともいわれます。

 

男性更年期障害の原因

男性の更年期障害は、主に精巣で作られる男性ホルモンの一種であるテストステロンの減少によって引き起こされます。

男性ホルモンの分泌は、20代から30代の頃がピークで、加齢に伴い、40代後半頃から減少してきます。

男性ホルモンは、ストレスによっても減少します。

 

指でわかる男性更年期障害のなりやすさ

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一般に、手の人差し指と薬指の長さを比べて、人差し指の方が長い人は、男性更年期障害になりやすいといわれます。

これは、胎児の時に、テストステロンを多く浴びると、薬指の方が長くなり、女性ホルモンのエストロゲンを多く浴びると、人差し指の方が長くなるからです。

 

男性更年期障害の症状

男性の更年期障害は、個人差が大きく、ほとんど問題なくやり過ごす人もいれば、かなり重い症状を示す人もいます。

また、女性の更年期障害と共通の症状もあれば、男性特有の症状もあります。

主な症状は、次のようなものです。

・疲れやすい

・不眠になる

・やる気がなくなったり憂鬱な気分になる

・体が火照ったりのぼせたり異常な発汗をしたりする

・動悸や息切れがする

・頻尿になる

・めまいがする

・筋肉が落ちてくる

・性欲が減退する

・朝立ちしなくなったり、ED(勃起不全)になる

・身長が縮む

 

男性更年期の診断

男性更年期の診断は、血液中のテストステロンの量を基本として、黄体化ホルモンやプロラクチン等のホルモンの量も参考とし、上に書いたような諸症状があるか確認して診断します。

 

男性更年期障害の対策

食生活の注意

肥満は、テストステロンを減少させるので、腹八分目にする・よく噛んで食事をする等工夫して、標準体重に近づけるようにしましょう。

参考記事:食欲の抑え方

テストロンの生成には、タンパク質が必要ですが、肉を食べ過ぎると中性脂肪が増加して、男性更年期障害を招く可能性が高くなります。

魚や、大豆などの植物性タンパク質を取りましょう。

青魚や玉ねぎに含まれている「含硫アミノ酸」には、テストステロンの分泌を促す作用があります。

ただし、酵素で分解されやすく、熱に弱いので、新鮮なものを、あまり加熱しないで食べましょう。

亜鉛にも、テストステロンを増やす作用があります。牡蠣・蟹・チーズ・ナッツ類・大豆製品等に含まれています。

反対に、グレープフルーツ・砂糖・サラダ油・炭水化物等は、テストステロンの分泌を妨げます。

 

質の良い睡眠の確保

ぐっすり眠ることで、睡眠中にテストステロンが多く分泌されます。

過度のアルコールは、眠りを浅くして、テストステロンの分泌を妨げます。

また、寝る前に、PCやスマホの強い光を浴びても、眠りの質が落ちます。

 

適度な運動

軽いジョギングや早めのウオーキングのような有酸素運動や、腹筋・腕立て・スクワット等の筋肉トレーニングは、テストステロンの分泌を促進します。

ただし、あまり激しい運動は、逆にテストステロンの分泌を減らしてしまいます。

 

やりがい・生きがいを見つける

仕事にしろ、趣味にしろ、ボランティア活動や地域活動にしろ、生き生きと充実した社会生活を送っていると、男性更年期障害になりにくいことが知られています。

 

ストレスの解消

自分なりのストレス解消法を見つけて、ストレスをため込まないようにしましょう。

サプリメント

テストステロンや男性の活力に必要な諸成分を補充するサプリメントがありますので、活用しましょう。

男性更年期障害の治療

上に書いたような、男性更年期障害の諸症状に当てはまる場合は、医師の診断を仰ぐことになります。

ほてり・動悸・めまい・発汗等が主な症状なら、内科で、頻尿・勃起不全・性欲の低下等が主な症状なら、泌尿器科で、抑鬱感・イライラ・不眠等が主な症状なら、心療内科や精神科で、それぞれ診てもらいましょう。

日本Men’s Health医学界という専門学会があります。通えるところに、その学会の会員の先生がいる場合は訪ねてみましょう。

メンズヘルス外来一覧

男性更年期障害の主な治療法は、次のようなものです。

ホルモン補充療法

テストステロンを注射で補充する方法です。2~3週間おきに注射をします。

ただし、注射後数日、テストステロンが過剰になって、気持ちが昂ぶったり、顔が火照ったりすることもあります。

そのため、塗り薬や貼り薬で、テストステロンを補充することもあります。

ホルモン補充療法には、肝機能障害・前立腺疾患をはじめとする副作用が出ることがあるので、定期的に血液検査を受けながら治療を進める必要があります。

漢方薬療法

漢方薬による治療は、西洋医学のように、特定の症状に着目してそれを治そうとするのではなく、患者の全体的な体質や状態から判断して治していくので、男性更年期障害のように、いろいろな症状の混ざった疾患に向いていると言えます。

漢方薬治療では、八味地黄丸・補中益気湯などの漢方薬をその人に合わせて処方していきます。

 

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