歯周病になる原因と予防法・改善法

2017年1月31日

歯周病とは

歯周病とは、口の中の歯周病菌のせいで、歯茎や顎の骨に炎症を起こす病気です。

まず「歯肉炎」として発病し、「軽度歯周炎」「中度歯周炎」「重度歯周炎」と進んでいきます。この全体を「歯周病」というのです。症状が歯茎までの場合を歯肉炎、歯を支える骨まで溶け出すと歯周炎というわけです。昔は、歯周炎のことを、歯槽膿漏(しそうのうろう)と言っていました。

どうして歯周病になるんでしょう

プラーク(歯垢)

歯周病になる一番の原因はプラーク(歯垢)です。プラークは、食べかすからできるもので、8割が水分で、残り2割が口の中の細菌です。この細菌は空気が嫌いなので、歯と歯茎の間(歯周ポケット)に潜り込んでいます。そして、そこで毒素を発生し続けるのです。

プラークの悪さのせいで、歯茎が腫れ、さらには、歯を支えている骨が溶けてしまいます。そうなるともちろん歯は抜けてしまいます。

遺伝

歯周病になりやすい性質はある程度遺伝するらしいことが分かってきましたが、歯周病は、歯のケアの仕方や他の病気等さまざまな要因が絡み合ってなるので、親や家族が歯周病で無いから安心と言うことはありません。

薬の副作用

てんかんの薬・高血圧の薬・免疫抑制剤などを長い間服用していると、歯茎が腫れて膨らんでくることがあります。これを「増殖性歯肉炎」とか「歯肉肥大症」といいます。

普通の歯周病とは違って、歯茎の表面は固くて弾力があります。

歯ぎしり

歯ぎしりが直接歯周病を引き起こすわけでは無いですが、歯周病の進行を早めてしまいます。

虫歯の治療

虫歯の治療をしてかぶせものを取り付けた場合、ピッタリ合っていないと、かぶせものと歯茎の間から細菌が入り込んで、歯周病になることがあります。

糖尿病

糖尿病の人は、抵抗力が落ちるので、歯周病菌に犯されやすい上に、唾液の分泌が減って、口の中を洗い流しにくくなるので、歯周病になりやすくなります。

反対に、歯周病になると糖尿病が悪化することも知られています。

そのため、歯周病と糖尿病を併発している人は、同時に治療を進めないと効果が上がりません。

喫煙

喫煙者の場合、歯周病になりやすく、治療をしても効果が出にくいことが分かっています。そして、喫煙者が歯周病になると、歯茎が腫れたり血が出たりといった症状が現れにくいので、手遅れになりがちです。

 

歯周病が引き起こす病気

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歯周病菌が血液に乗って全身に運ばれることで、さまざまな病気が引き起こされます

心臓病

歯周病菌が、心臓の内膜に感染すると、「感染性心内膜炎」になることがあります。

動悸や発熱の症状があり、ひどくなると急性心不全になることもあります。

また、狭心症や心筋梗塞のリスクを高めるという説もあります。

脳梗塞

歯周病菌が動脈硬化を促進すると考えられることから、脳梗塞との関連を指摘する人もいます。

肺炎

唾液の中の歯周病菌が、誤嚥(ごえん:水分が肺に通じる気道に入り込んでしまうこと)などで肺に到達して、肺炎になることがあります。

早産・低出生体重児

血液に入り込んだ歯周病菌が羊水に混ざって、胎児の成長を妨げるので、早産したり、低出生体重児が生まれたりするリスクが高まります。

その他の病気

骨粗鬆症・胃潰瘍・腎炎・皮膚炎・関節リウマチ等との関連も疑われていて、現在研究が進められています。

 

歯肉病と間違えやすい病気

白血病

白血病になると歯茎から出血しやすいので、歯肉炎と間違えることがあります。

歯肉がん

歯肉がんの初期症状として、歯茎が腫れたり、歯がグラグラすることがあります。

額骨骨髄炎(がくこつこつずいえん)

顎の骨髄の炎症で、歯茎が赤く腫れあがり、膿が出て、歯がグラグラします。

高熱が出ることもあります。

 

歯周病の予防・改善法

正しい歯磨き

歯を磨くときは、一本ずつ丁寧に磨くようにします。

動画を見ながらやってみましょう。

仕上げに、デンタルフロスや歯間ブラシを使うようにしましょう。

歯周ポケットの中まできれいにしたい場合は、これを使いましょう。

歯周ポケットクリーナ「デントール」

歯垢の除去

歯垢は、どれほど丁寧に歯を磨いても、完全にはとれません。定期的に歯科医で歯垢を取ってもらいましょう。3ケ月ごとに行うのが理想的です。歯周病がある程度進行している人は、毎月行った方が良いでしょう。

PMTCと呼ばれる、総合的な歯のクリーニングがお薦めです。

甘いものを控える・よく噛む

甘いものを良く食べると、歯茎の状態が悪くなると言うデータがあります。特に寝る前に甘いものを食べたり飲んだりするのが良くありません。

少なくとも3ヶ月は甘いものを控えて、自分の歯茎の変化を観察してみてください。

また、食事の時はよく噛むことによって、唾液の分泌が活発になって、口の中の細菌を洗い流してくれますし、歯周組織が鍛えられます。

乳酸菌をとる

乳酸菌の免疫を高める作用が、歯周病を改善し、気になる口臭も防ぐと言われます。

ハウス食品の「ラクデントC」は、ビタミンC・ビタミンE・カテキンも配合して、相乗効果が期待できます。

通信販売か歯医者さんでしか手に入りません。

口呼吸をやめる

口呼吸をしていると、歯茎が乾燥して歯肉炎になりやすくなります。

鼻呼吸をするようにしましょう。

禁煙する

喫煙する人が歯周病で歯を失う確率は、吸わない人の何倍にもなるとの調査があります。

「喫煙者に歯周病の治療をしても無駄だ」なんていう極論を言うドクターまでいます。

充分な睡眠を取る

睡眠不足ですと、体の抵抗力が落ちて、歯周病菌に感染しやすくなります。

 

歯周病の治療

ある程度進んだ歯周病は、歯医者に診てもらう必要があります。

日本歯周病学会の認定医が、定期的に通えるところで開業しているのなら、一度診てもらうのも良いですね。

日本歯周病学会認定医・歯周病専門医名簿一覧

 

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