骨粗鬆症の原因を知って予防しましょう-なってしまった場合の治療法は?

2017年3月18日

骨粗鬆症とは

人間の骨は、日々、古くなったところを溶かして、新しく作られたものと入れ替えて、再生しながらその姿を保っています。これを骨代謝といいます。

新しく作る作業が追いつかなくなると、骨がスカスカになってしまいます。

これが骨粗鬆症です。通常、自覚症状はありませんが、重いものを持ったり、立ち上がったときに腰が痛むこともあります。

骨粗鬆症になると、骨が折れやすくなります。

背骨も、体の重みに耐えきれずに、つぶれたり変形したりします。これを椎体骨折と言います。椎体骨折をしても、痛みもなくて気づかない人も多いのです。これによって、背中が曲がったり姿勢が悪くなったり、背が縮んだりします。

 

骨密度とは

骨密度とは、骨量とも言い、骨の単位面積あたりに、カルシウム等のミネラル分がどのくらいあるかを測定した量です。骨の強さを現しています。

骨密度は、成長とともに大きくなって、男性で25~30歳、女性で20~25歳の頃に一番大きくなり、その後は低下していきます。

健康な20~44歳の女性の骨密度の平均をYAM(Young adult mean:若年成人平均値)といい、これを100%として、それに対して、その人の骨密度が何%あるかを測った数値がその人の骨密度です。

骨密度の数値の意味は次の様なものです。

80%以上:正常

70%~79%:骨量減少

70%未満:骨粗鬆症、くる病、骨軟化症、骨髄炎、腰背痛、圧迫骨折等の疑いあり

 

骨質とは

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骨粗鬆症は、従来、骨密度が低下してなるものと考えられてきました。しかし、最近、骨密度に問題は無いのに骨折しやすい人が多く見られるようになり、研究の結果、骨質の劣化も、骨粗鬆症の原因の一つであることが分かってきました。

骨質とは、カルシウムとともに骨を形作っている、タンパク質の一種であるコラーゲンの質の善し悪しのことです。

骨密度は正常なのに骨折しやすい人の骨を調べると、劣化したコラーゲンである老化コラーゲンが多いことが判明しています。

現在、骨質を判定するための骨質マーカーの研究が進められています。

 

骨粗鬆症の原因

女性ホルモンの減少

女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)は、骨の再生に深く関わっています。

閉経期を迎えると、エストロゲンの分泌が低下するので、骨密度がどんどん低下します。

加齢とともに、カルシウムを消化・吸収する力が衰えたり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを作り出す働きが弱くなるのも、骨密度が下がる原因となります。

無理なダイエット

無理なダイエットをすると、栄養不足におちいって、骨粗鬆症になることがあります。特に成長期は、丈夫な骨を作る時期ですので、正しくないダイエットをすると、後々まで影響してきます。

運動不足

骨に適度な負荷がかかると、骨を作る細胞の活動が活発になります。反対に、運動不足ですと、骨密度が低下することが考えられます。

飲酒・喫煙

お酒を飲んでも、カルシウムの吸収が妨げられるわけではないですが、アルコールの利尿作用により、いったん吸収されたカルシウムが、体外に排出されてしまう可能性があります。日本酒なら、一日に3合以上飲むと、骨粗鬆症になるリスクが高くなります。

タバコは、胃腸の働きを弱めて、カルシウムの吸収を妨げるのと同時に、エストロゲンの分泌を低下させます。そして、骨粗鬆症になるリスクを高めます。

出産

女性が授乳するとき、母乳を通じて、体内のカルシウムが、赤ちゃんの方に移行します。

また、妊娠中は大量に分泌されていたエストロゲンが、出産後は急に減少します。

そのため産後骨粗鬆症になることがあるのです。

糖尿病

糖尿病に罹ると、コラーゲンが劣化して、骨質が悪化し、骨粗鬆症になるリスクが高まります。

その他の病気

甲状腺の異常(パセドウ病等)・関節リウマチ・慢性腎臓病・動脈硬化などによって、骨粗鬆症になることがあります。

また、胃の病気によって、胃を切除すると、骨粗鬆症になることがあります。

薬の副作用

ステロイド剤の長期服用や抗てんかん薬、血栓を防ぐワーファリン、乳癌治療薬等いくつかの薬で骨粗鬆症になることがあります。

 

骨粗鬆症の予防

骨検診を受ける

各地方自治体で「骨検診」(骨の状態の診断)を行っているので、役所に問い合わせたり、広報誌を注意して見ましょう。

食事の注意点

骨密度を高めるため、毎日の食事では、カルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDやビタミンKを積極的に取るようにしましょう。

また、マグネシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出します。

カルシウムを多く含む食物は、魚・エビ・ヨーグルト・チーズ・豆腐・納豆・海藻・小松菜・チンゲン菜等です。

なお、カルシウムを含む代表的な食物である牛乳については、かえって骨粗鬆症のリスクを高めるという人もいて、議論が続いています。心配な人は、牛乳以外のものからカルシウムを取るようにしましょう。

サプリメントも活用しましょう。

ディアナチュラ カルシウム・マグネシウム・亜鉛・ビタミンD 180粒

ビタミンK 30日分

ビタミンDは、乾燥キクラゲ・しらす干し・いわし・身欠きニシン等に含まれています。

また、日の光を浴びると体内で作られます。UV対策をして日光浴をしましょう。

ビタミンKは、抹茶・納豆・わかめ・パセリ・しそ・モロヘイヤ等に含まれています。

 

骨質を高めるためには、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸を取りましょう。

ビタミンB6は、レバー・マグロ・ニンニク・ゴマ等に含まれています。

ビタミンB12は、サンマ・レバー・シジミ等に含まれています。

葉酸は、海苔・緑茶・枝豆・モロヘイヤ等に含まれています。

マグネシウムは、アーモンド・木綿豆腐・ココア・ひじき等に含まれています。

ピジョン サプリメント 葉酸カルシウムプラス 60粒入

ディアナチュラビタミンB群 60日分 60粒

また、タバコ・過度のアルコール・カフェインは控えるようにしましょう。

MBPを摂取する

MBPとは、母乳や牛乳に僅かに含まれるタンパク質の一種で、最近になって、骨密度を高くする栄養素として注目されています。

MBPを、骨粗鬆症予防に役立つとされる1日40mg分取ろうとすると、牛乳を800ml飲まなくてはなりません。

それに、牛乳には、上に書いたような議論もあるので、サプリメントから取るのが実用的でしょう。

MBP 300mg*120粒

適度な運動

骨には、適度な負荷をかけることで、骨の再生が活発になる性質があります。

ウォーキングや軽いジョギングを1日30分程度から、毎日続けましょう。

時間の無い人は、骨粗鬆症の予防体操をしましょう。

 

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症になってしまったら、整形外科・産婦人科・内科等で治療を受けます。

背中や腰が痛いとか、歩いたり体を動かすと痛いときは、整形外科が良いでしょう。

女性で、更年期障害や月経不順がある場合は、産婦人科が良いでしょう。

それ以外の一般的な場合は、内科が良いでしょう。

骨粗鬆症を専門的に扱っている病院もあるので、近くにあって通えるようなら、検討してみてください。

骨粗鬆症専門医病院リスト

骨粗鬆症の治療法としては、上に述べたような食事指導や運動指導、

それに内服薬や注射による薬物療法が行われます。

ただし、骨粗鬆症の治療としてビスホスホネート製剤を長期に投薬されている人が、歯医者で治療をすると、顎の骨が壊死する事例も報告されているので、お医者さんとよく相談しましょう。

 

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